値下げ交渉の濫用は危険?出品者視点で見る交渉の裏側


みなさんはヤフオク!の”値下げ交渉”機能を使用したことはあるでしょうか?ヤフオクに限らずフリマアプリでも構いません。

私はほぼ全ての即決出品の商品にこの”値下げ交渉”を許可しているのですが、先日交渉を断ったことで初めて苦情・・・とまではいきませんが軽く文句を言われてしまいました。

ヤフオクでは、値下げ交渉をシステム上「3回」まで行うことができます。3回に達した時点でその商品については交渉を行うことができなくなります。

私としては値下げするつもりの無い商品だったので3回全て断ったところ、相手からは「たった数十円の交渉にも応じないのであれば、何のために交渉を許可しているんですか?」といった質問を頂きました。

えぇー・・・むしろその”たった数十円”の交渉をする意味も良く分からないんだけど・・・

補足しておくと商品自体は1,200円程で出品していた商品です。他に同じ商品の出品者はいません。専門の通販サイトでは2,000円弱で販売されていたり、そもそも在庫が無い商品です。また、一部の通販サイトでの買取価格は1,000円となっていることを確認しております。つまり、値下げせずとも大分安い価格設定にしているつもりの商品でした。

過去に値下げ交渉を断り続けて、「幾らなら大丈夫なんですか?」という質問を受けたことはありましたが、この様な言葉を頂いたのは初めてでした。

「交渉機能を許可している」=「必ず交渉を受けてもらえる」という考えの方も居るんですね。

ちなみに、「値下げ交渉するのなんてタダなんだから駄目もとでどんな価格でも提示するし、制限いっぱいまで交渉機能使うよ!」という方は、気付かない内にその出品者のブラックリストへ登録されているかもしれませんよ?そういった考えの方は、ぜひこの記事を最後まで読んで考えを改めて下さい。

今回は出品者の視点から見た「値下げ交渉を受け付ける意図」、「交渉を受けるケース/断るケース」、「良い値下げ交渉の仕方」等をご紹介致します。


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値下げを行うのは当たり前?

まず、ヤフオクのルールとして「値下げ交渉機能を使用していた場合、必ず交渉を受けなければいけない」というものは当然ながらありません。交渉を受ける、受けないは出品者側の裁量です。「交渉が通ればラッキー」程度に考えましょう。

元々ヤフオクはその名の通りオークションがメインの場所だったため、この値下げ機能自体存在しませんでした。

  • オークション形式では時間が掛かるのですぐに商品を売りたい!
  • 高くならなくても良い、こちらの希望額で商品を売り出したい!

という考えの人が増えてきたことで即決販売形式(最低入札価格=即決価格 の商品で、入札と同時に落札となるもの)の商品が増え、ヤフオクもそれに対応したものと思われます。

私はこの値下げ交渉がシステムとして導入されたことは非常に良いことだと考えています。「こんな額を提示しても大丈夫かな・・・?そもそも価格交渉しても良いんだろうか。」と交渉すること自体に不安があった方も、「値下げ交渉あり」の文字を見るだけで安心して値下げ交渉ができる様になったと思いますし、システムを通して事務的に交渉できることで精神的な負担も少なくなったのでは無いかと思います。

事実、”交渉機能”自体が認知され始めたのか、最近では私の出品にもほぼ毎日交渉が来る様になりました。

機能自体が単純に広まっただけではなく、”フリマアプリ”や、ヤフオクが最近導入した”フリマ機能”がキッカケにもなっているとも考えています。フリマアプリでは値下げ交渉は当たり前に行われていますので、その考えのままヤフオクへ人が流れてきていると思われます。

「交渉をくれる」=「購入を考えている」お客さんなので人が増えてくること自体は非常に嬉しいことなのですが、問題はフリマアプリ等から流れてくる方は『モラルの低い方も多い』ということです。

値下げ交渉のマナー

話を進める前に一つ断っておきますが、私は値下げ交渉肯定派です。

人によっては「値下げ交渉なんてしてくるな!」という方もいますが、そういった方は過去に値下げ交渉関連で嫌な思いをされたのでは無いでしょうか。

値下げ交渉”自体は悪いものではありません。問題はその”仕方”です。

実際に値下げ交渉を”された”側の方であれば分かると思いますが、交渉の仕方によってその方への印象は大きく変わります。

例えば即決購入額「1,000円」の商品が存在するとします。メルカリではこの様な形で交渉が来ることが多いです。
※交渉の際にコメントがあって分かりやすいのでメルカリを例にしていますが、Yahooでも同じです。

良い印象のケース

●「売り上げ金(orポイント)が900円分しか無いのですが、900円に値下げできませんか?

⇒事情がはっきりと分かること、値下げ額も1割なので十分許容範囲です。好印象なケースですね。余程ギリギリの価格設定でない限りは受ける場合が多いケースです。


●「あわせて出品している1,000円の商品もあわせて購入したいのですが、割引きできませんか?

⇒セット購入での値引きは非常に良くあるケースです。そこまでは良いのですが、まずは”希望額を提示しましょう”。その点のみ若干マイナスです。
下げられるだけ下げて欲しいのは分かりますが、基本的には”あなたが出せる限界額”を提示するのがベストです。片方の送料分が浮く形になりますので、1,800~1,900円程度であれば問題無く受けてもらえる場合が多いと思います。

あくまでも”あわせて購入”することによる値下げなので、過度な値下げを期待してはいけません。


悪い印象のケース

●「500円になりませんか。

⇒その値段で買えるといいですね。頑張って探して下さい^^;

と、心の中で思いつつ「その価格では無理です。ごめんなさい。」と冷静に返しましょう。とりあえず無理そうな金額から攻めて、600円、700円とじわじわ上げていくつもりなのかもしれませんが、この交渉の仕方は受ける側として非常に印象が悪い方法です。

まず現在価格の”半額以下”を提示するのは論外です。その交渉を受けてくれる出品者は99%いません。ただ断られるだけでなく、あなたへの印象もかなり悪いものになります。場合によっては即ブラックリストへ登録されかねませんので、絶対にやめましょう。

『最初にあえて低過ぎる価格を提示することで、その後に提示する本来の希望価格を「最初の価格よりは良いかな・・・」と思わせる様にする』

なーんてことを考えていませんか?マンガや小説の読み過ぎですよ!そういったものは相手の顔色を伺いながら商品や状況によって使用するもので、文字のやり取りしか無いネット上で使う手法ではありません。

そもそも価格も少額で、尚且つ”個人間取引”でであれば試すだけ時間の無駄です。


●「800円ではだめですか?810円は?820円は?83(ry

⇒しつこい交渉もやめましょう。基本は1回、多くても2回までが望ましいです。
良い印象の例でも書きましたが、最初から”あなたが出せる限界額”を提示する様にしましょう。

「幾らまで値下げできますか?」という質問をされる方も居らっしゃいますが、逆ですよね。「あなたは幾らまで出せるんですか?」と聞き返してあげましょう。こちらの希望額は販売額として既に提示している状態なのですから、それに対して相手が希望額を提示するのが普通です。


ヤフオクでも似たようなケースは多々存在しますが、言いたいことは全て同じです。

値下げ交渉に断られたからかは不明ですが、過去には「値下げを断った商品をそのまま購入」⇒「一切の連絡も無くそのまま取引期限切れ」という、最初から購入する意志が無く単に妨害したいだけの様な逆切れパターンもありました。

問答無用でブラックリスト入りとしましたが、”報復行為”はしてはいけませんよ。あなたへマイナス評価が付くだけでメリットは何もありません。

上記の”悪い例”の様な値下げ交渉を行うことで、”された側”は”した側”へどんどんマイナスイメージを溜めていきます。また、値下げ行為自体にも出品者はストレスを感じますので同じくマイナスです。

その結果がブラックリストへの登録や、値下げ交渉禁止といった形で現れる訳です。

ヤフオクではシステムとして値下げ交渉が取り入れられていること、また値下げ交渉自体がそこまで盛んでは無いこともあり、今の所上記の様な「交渉お断り」といったケースは見かけませんが、メルカリ等のフリマアプリではそれが顕著に出ていますね。

値下げ交渉にも”マナー”が存在することを良く理解しておきましょう。


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値下げ交渉を許可する出品者の考えとは?

ここで一旦視点を変えてみましょう。

「値下げ交渉」を許可している出品者は、どの様な考えで許可を出しているのでしょうか。

①相手の求めている相場観を知りたい

②多少の値下げを受け付けてでも早く商品を売りたい

③他の出品者との差別化を図りたい

などでしょうか。

例えばある商品が「1,000円」で二つ出品されているとします。私はそこに「900円&交渉許可有り」で出品しました。既に最安値なのに交渉許可有りで出品した理由はなんだと思いますか?

それは自分の価格より安く出品された時に、単純に一番安いものを買うのではなくまずは「900円」の出品の人に交渉してみよう。と思わせるためです。自分の商品より安い出品がある以上こちらの商品が売れる機会は少なくなります。その機会を増やすために交渉を許可するのです。考え方としては「③の差別化」が近いです。

では、一人しか出品者の居ない商品の場合はどうだと思いますか?

①、②のケースでは交渉を受けてくれる可能性がありますが、③の考えで出品している場合は交渉を受けてくれない場合が多いと思われます。なぜか。

”値下げ可能”という差別化を図る必要が無いからです

出品者が一人なら必然的にその方が”最安値”となりますし、競合が居ないのであればその方から買うしかありません。待っていれば売れる商品を無理に値下げする必要はありませんよね。

出品者は交渉が来た段階で「同じ商品の出品状況」や「通販サイトとの価格比較」等の情報を収集し、その時その時の状況に応じて交渉を受けるかどうかを判断しています。値下げを断り続けることにも理由はありますので、「交渉を許可してる癖に全然交渉に応じてくれない!」と批判するのはやめましょう。

良い値下げ交渉の仕方ってあるの?

値下げというのは単純なものでは無いことが何となく分かってもらえたでしょうか。

出品者側は色々と考えた上で値下げするかどうかを判断しています。そこには当然感情も含まれていますので、印象が悪くなると本来交渉を受けてくれていた方も交渉を受けてくれなくなる可能性があります。

では、印象を悪くしない”良い値下げ交渉の仕方”とはどんなものかをご紹介致します。

注!あくまでも私の個人的な考えですので、全ての方が同じではありません。参考程度でお願いします。

  1. 値下げの上限は元価格の80%までを目安に!
    (1,000円の商品であれば800円位まで)
  2. できれば値下げを希望する理由も添えておく!(ヤフオクなら質問欄を活用)
    (「○○円までならすぐ用意できる。」、「纏めて買うので安くして」等)
  3. 交渉価格は最初から”あなたが出せる限界額付近”を提示する!
    (本来「800円」までなら出せるのに最初に「500円」等の価格を提示しない。)
  4. 交渉の回数は原則1回。多くても2回まで!
    (システムが許可しているからと、何度も交渉をするものではない。)
  5. 交渉を受けたくれた出品者に必ずお礼をする!
    (「値下げして頂きありがとうございました。」等、一言で良い。あると無いとでは印象が全然違う。)

以上5点です。

値下げに関するトラブルやマイナスの印象については、この5点を守れば大体解決すると思っています。

「メルカリは一言目が”値下げ”というコメントばかりで鬱陶しい」というコメントをよく見かけますが、1(価格)、2(理由)が常識的なものであればそこまで悪く言われることも無くなってくるのではと考えています。

また、一般的にマナーが悪い方はわざとではなく単に”知らない”だけだと思うので、そういった方を見つけたらなるべく一言教えてあげるのも良いかもしれません。自覚させることも大事です。

最後に

途中からヤフオクとフリマのお話が混ざってしまいましたが、内容的にはどちらにも言えることだと思うので何となく伝われば大丈夫です。

さて、いかがでしたでしょうか。

悪い交渉の仕方で思い当たることはありませんでしたか?悪い交渉を繰り返すことはあなたへのブラックリスト登録だけでなく、他の人も巻き込んだ値下げ行為禁止に繋がりかねません。

お互いに気持ちの良い取引を行うためにも、良い値下げ交渉を行う様にしましょう。

それでは良いオークション&フリマライフを!


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コメント

  1. s より:

    「たった数十円の交渉にも応じないのであれば、何のために交渉を許可しているんですか?」と同意見です。

    • 藤美れいん より:

      まぁそういう方はいらっしゃると思いますよ。

      交渉した側は「たった数十円も値下げしないセコイ奴」と思いますし、
      出品者は「数十円に拘る意味が分からない」とも思うでしょうし。
      ただこれはもう考え方の違いなので、お互いが納得する解決策は”無い”ですね。

      ただ一つ分かってもらいたいのは、『どんな状況でも値下げ交渉を受けるために交渉を許可している訳では無い』って事です。
      ・自分と同価格か、少し下の価格で出品している方が居る。 ⇒ 当然交渉を受けます。
      ・自分が最安値か、他に出品者がいない。 ⇒ 値下げする意味無し。
      って事です。(記事中に書いている事ですけどね)

  2. より:

    「たった数十円の交渉にも応じないのであれば、何のために交渉を許可しているんですか?」
    まさにこの通りでしょう。
    現状はとても非効率的な出品方法ですね。

    • 藤美れいん より:

      効率で言えばそうかもしれませんね。
      特に流動性が高い商品であれば数を捌くのが基本ですから、
      ガンガン交渉を受けていくのが正解でしょう。

      実際そういう商品については私も頻繁に値下げ交渉は受け付けていますよ。
      扱う物次第という所でしょう。

  3. いゆ より:

    読みやすい文章ですね。

    システム上1円の値引きであっても拒否できる以上
    値引き対応しているが、値引きしないは「アリ」なんだと思います。
    1円出品の最低落札価格有りに似た、
    だけど「無料!」。注目(閲覧数)に情報も手に入るワザですね。
    さらにもし他に安い商品が出てきた際にも対応出来る。。。盲点でした。

    ただ、入札者がマイナス感情になるのは仕方ありません。
    する気がないものは許可しなければ誤解を生みませんし
    もし安い商品が出たなら価格か設定を変えて出品しなおせば良いわけです。

    出品者的に目的や考えが違っても、
    興味を集める方法・出品者が楽する方法として、
    入札者に負担を強いている。
    そう捉えられる可能性が高く、余計なトラブルを生みかねません。

    なので商品説明に目的や考えをしっかり書くことが大切だと思います。
    「現在価格で当商品が最も安い場合は交渉を受け付けておりません」
    とでも書けば不快に思う人を減らせますし、閲覧はしてもらえます。

    私は大量に出品していますし、大量に購入もしていますが
    最もストレスを感じるのは、やり取りのトラブルです。
    可能な限り分かり易く、誤解を与えないように説明を作成するのは
    「良いオークションライフ」のコツだと思います。

    ご参考までに!

  4. 他の方と同様 より:

    気になってしまったのでコメント失礼します。
    値下げ交渉の可否を出品者が選べる(ヤフオク側の強要設定ではない)のであれば、値下げ交渉可としている以上、値下げの意思があると思われるのが当たり前です。
    文章に「私としては値下げするつもりの無い商品だったので」とありますが、だったら交渉不可にすべきです。
    「むしろその”たった数十円”の交渉をする意味も良く分からないんだけど・・・」ともありますが、逆に値下げする気もないのに値下げ交渉可にしている意味も分かりませんし、説明されている理由は自己中としか思えません。
    「私も頻繁に値下げ交渉は受け付けていますよ。扱う物次第という所でしょう。」ということですが、扱うもの次第なら交渉の可否の設定も扱うもの次第で変えてください。
    値下げ交渉のマナーとありますが、出品者としてのマナーも考えて頂きたいです。
    せめて商品説明文に、「当方より低い価格で他に出品がある場合のみ交渉を受け付けます」など、交渉条件を記載すべきです。
    そういった入札者に配慮した考え方が出来ないというのが残念です。

  5. 藤美れいん より:

    うーん・・・とりあえず皆さんからの批判は全て受け止めますが、それによって私の考え方が変わる事は無いと思います。

    実際どんな理由で交渉を断っているか、受けているかなんてのは購入者からしてみれば分からないですし、本来は知る機会もありませんからね。値下げ交渉設定をしている出品者の一意見として聞き流してもらえればそれで良いんじゃないでしょうか。交渉基準までわざわざ公開ってのは・・・本気ですか?
    まぁ私自身判断基準なんてその時々に応じて変わることはありますから、そこまで明確にしておく必要も無いでしょう。

    ちなみに「私としては値下げするつもりの無い商品だったので」という部分は私の書き方が悪かった様です。正確には「(その時は)私としては値下げするつもりの無い商品だったので」というのが正しいですね。時期やタイミング的にその時は値下げを受けるつもりは無いという意味であり、数日なり数週間経ってその商品の価値状況の変動によって適宜交渉は受けています。絶対に交渉を受けないという事ではありませんよ?
    交渉受けない商品は私も交渉機能を解除して出品してますから。
    『1日でも交渉受けるつもりの無い日があるなら、その日は再出品して交渉機能はずせ!』と言う考えの人も居るでしょうが、さすがにそこまでは構っていられないですね。